広場市民学習会 「保養プロジェクトとは? 」

24日に山口市で「保養プロジェクトとは?」をテーマにした「広場市民学習会」が開催されました。神奈川県から避難移住した横見さんに、フリーアナウンサーの勝津さんが話を聞くというスタイルで展開されました。

医学薬学の動物実験に長年従事してきた横見さんは311後もネットで放射能の拡散状況を追っていました。原発事故による放射性物質の拡散が県境を越えて首都圏以西にも広がっている状況は、群馬大の早川教授(火山地質学)が作成した「早川マップ★」により明らかになっています。
★早川マップ http://www.hayakawayukio.jp/pub/2013/0121A.pdf


横見さんは汚染の状況をより詳しく知りたいと、2013年11月の野生きのこと栽培きのこの市町村別セシウム濃度のデータを地図に作成。これを見ると早川マップで示されている地域よりはるかに広範囲に汚染が広がっていることがよくわかります。

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早川マップにきのこのデータを重ねたのが下の地図です。東日本が広範囲に汚染されている状況が一目瞭然です。

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311の原発事故から一年後、ご家族や周囲の方々、ご自身の身に起こった健康被害原発事故との関連を確信した横見さんは避難を決意されました。鼻血だけではありません。いつまでも治らなかった皮膚のおできがほんの数日、実家のある山口県に帰省しただけで回復したそうです。

チェルノブイリ原発事故で被ばくした子どもたちを日本で保養させるプロジェクトをずっと続けてきた野呂美香さんのブログ(チェルノブイリへのかけはし)を読んで、今も子どもたちへの健康被害が続いていることを知っていたことも避難の大きなきっかけでした。

チェルノブイリへのかけはし http://www.kakehashi.or.jp/

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(左は勝津さん、右が横見さん)

小児甲状腺がん、あるいはその疑いがあるとされた福島県の子どもたちは126人にのぼています(2015年5月18日現在)。福島県だけではなく周辺の茨城県、栃木県、群馬県にも汚染は広がっています。東日本の汚染状況に目をつぶり、耳をふさがないで、汚染の状況を正面から受け止め、これ以上の被ばくしないことです。

被災地支援を山口県でしたいけれどどうすればいいのか、わからないという声も聞かれます。お気持ちは嬉しいですが、「食べて応援」だけはお止めください。福島県から保養にくる子どもたちを応援するという支援もあります。

福島~山口いのちの会は今年も福島県の子どもたちに山口県での保養を呼びかけました。今年で3度保養プログラム、今回は8月7日から12日まで、16人もの子どもたちが呼びかけにこたえてやってきます。

小さな市民グループの活動ですから、まだまだ皆さまのご支援、ご協力を必要としています。支援のお問い合わせは下記までお願いします。

★福島~山口 いのちの会
 事務局 山口市市民活動支援センター・さぽらんて内 山口市道場門前1-2-19                             
 連絡:080-6331-0960(代表:安藤) 
    090-2290-8919(事務局:三輪)
 郵便局振込口座 :
 名義  「福島~山口 いのちの会」口座番号 01350-8-89562