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保養プログラム@小郡ランプの宿が無事終了しました

この夏、山口県内でも祝島をはじめ数か所で、福島の子どもたちのための保養プログラムが開催されました。そのうちの一つ、小郡のランプの宿で行われたプログラムにスタッフとして参加、こんな風に感じた一週間でした。 

山口の人は皆さん、こんなに熱いのですか?今回の保養プログラムに参加された福島のお母さんがお別れ会の時におっしゃいました。山口県民、皆が皆というわけではありませんが、福島の子どもたちのために何かしたいと熱い思いの方々が声を掛け合い、実現したのが今回の保養プログラム@ランプの宿でした。

心身の保養が必要な子どもたちや親御さんに山口県に来てもらう。短期間のうちに立ち上げた初めてのプログラムでしたので、熱い思いが先行して行き届かなかった点、反省点は数多くありますが、次につなげる一歩としたいと思います。

私が福島県から山口県に避難してきて2年。福島から1300キロメートルも離れた山口の人にとって、原発事故は他人事なのだなあとたびたび感じたことでした。残念ながら、福島が今、どういう状況にあるのか、メディアからはなかなか見えてきません。経済を優先した復興というスローガンのもとに帰還促進策が次々に打ち出され、県内の放射能汚染の実態はますます報じられなくなってきています。

線量が高く、事故前なら放射線管理区域として立ち入りが禁止されるレベルの福島市郡山市やその周辺地域。除染が完了しても児童公園に子どもたちの姿はなく、戸外で遊べなくなった子どもたちのための屋内遊び場があちらこちらに作られています。佐藤福島県知事は「子どもたちを守るためにあらゆる手段を講じる」と述べ、被ばく量を計測するためのガラスバッジと呼ばれる線量計を配布しましたが、そんなものを首からぶら下げたからといって、放射能による健康被害を防ぐことはできないのです。呼気や汚染食物摂取による内部被ばくの問題は無視され、学校給食には福島県産の食材が使われています。

そんな状況で暮らす子どもたちに、汚染されていない山口の里山の豊かな自然のなかで思い切り遊んでほしい。それが今回の保養プログラムの第一の目的でした。毎日毎日の子どもたちの遊びっぷり、そしてはじける笑顔。お別れのときの「また来るね」といった笑顔。それだけで十分でしたが、スタッフは皆、福島に戻らないで!と心の中で叫んでいました。子どもたちがまた山口に来られるまでの半年、一年を福島で過ごすことを考えると、このプログラムをここで終わらせる訳にはいきません。

保養も大切ですが、福島県、宮城県だけでなく、広く東日本から山口県に避難移住したい人たちを支援していくことも、これからは同じように大切なことだと考えています。今回の保養プログラムをさまざまな形で支えてくださったお一人おひとりも、子どもたちの未来を支えてくださる熱い思いの持ち主だと思います。これからも繋がっていきながら、より良い支援の形を作っていきましょう。(A)

f:id:hinan-ijyu:20130817143304j:plain 小郡・ランプの宿で川遊び  

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