『はかる、知る、くらす。』 子どもたちを放射能から守るために、わたしたちができること。

2011年3月11日に起こった東京電力福島第一原子力発電所の事故により、空気、水、土地、そして食べ物が広範囲に汚染されてしまいました。食品の放射能汚染への不安が高まる一方で、風評被害、食べて応援という言葉で原発事故の被害を小さく見せようとし、汚染の実態や健康被害について徹底した情報開示を行わない国や行政の姿勢に対する不信感から、全国各地に市民による放射能測定所が立ち上げられました。

今回ご紹介する『はかる、知る、くらす。―子どもたちを放射能から守るために、わたしたちができること。』は、そうした市民測定所の一つ、東京・国立市のこどもみらい測定所が編集、制作した小冊子です。今、暮らしているこの土地で、放射能について何を気をつければよいのか。この冊子では、「放射能とはなに?」、「放射線測定について」、「これからをくらすために」の三つのテーマで構成されています。

山口県では地場の野菜や乾物が容易に手に入りますし、福島から遠く離れ、原発がないから関係ないと思っている方もいらっしゃるかもしれません。でも、スーパーには全国的な流通網にのった食品が並んでいます。「風評被害」、「食べて応援」という言葉に阻まれて、食品の放射能汚染に関する正確な情報が私たちの手元に届きにくくなっている今、買い物をする毎日の私たちの選択が大切なものになってきています。

冊子の冒頭エージの東アジアの原発マップをご覧いただくとよく分かりますが、山口県の西側に位置するアジア各地に原発が多数存在します。ひとたび原発事故が起これば、偏西風に乗って汚染は西日本に拡がってしまいます。今は日本の原発は一基も動いていませんが、万が一九州の川内原発玄海原発が再稼働されれば汚染の危険性はもっと高まります。もう二度と起こってはならない原発事故ですが、放射能汚染について基本的な知識のあるなしが、子どもたちの身を守る行動をとれるかどうかにかかっているともいえます。

『はかる、知る、くらす』は当会でまとめて取り寄せています。お読みになりたい方はご連絡ください(冊子は無料ですが取り寄せ時の送料30円はご負担ください)。

また9月13日(土)萩市中央公園で開催されるイベント「夜てこ」会場でも配布します。ご希望の方は「えこえこブース」までお立ちより下さい。
★夜てこ arteco│萩でエコとアートがテーマのお祭りアル

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