チェルノブイリ原発事故のあと、ベラルーシで子どもたちの健康被害について調査、診療に当たったバンダジェフスキー博士の講演を先月福岡で聞きました。事故から25年以上たった今、博士が実際に診察した今、子どもたちの大半は亡くなってしまったそうです。博士は、被ばくした子どもたちの健康回復のためには、短い間でもいいから汚染地から遠く離れること、「保養」が大切だとおっしゃっていました。
福島県はじめ東日本の汚染された地域で暮らす子どもたちは、原発から放出された放射線によって遺伝子が傷ついたり、汚染地での呼気被ばく、汚染された食べ物摂取により体全体の免疫力が低下していると思われます。こうした子どもたちに必要なのは、外で思い切り遊べる豊かな自然環境と新鮮な空気です。
ドキュメンタリー『内部被ばくを生き抜く』に登場した二本松市のお母さん、佐々木るりさんの訴え「保養に行こう」もぜひお読みください。http://ameblo.jp/fukushima-yamaguchi/entry-11577979012.html
今年、山口県でも保養プロジェクトがはじまりました。すでに宇部市、関門(下関・門司)、祝島でさまざまなプログラムがスタートしていますが、山口市小郡にあるランプの宿を拠点に飯舘村の子どもたちを招こうというプログラムもスタートしました。
主催団体の「福島~山口いのちの会」は山口県への移住支援も視野に入れています。今回は縁あって飯舘村の子どもたち対象ですが、将来的には対象を広げたいそうです。先週終了した宇部市のプログラムの場合は行政が積極的に関わっていますが、他のプロジェクトはどこも、行政が動かないなら自分たちで出来るところから始めようと動き出したプロジェクトです。カンパ、ボランティア、食材の提供など、皆さまからのご支援を必要としています。
詳しい日程やボランティアの申し込み、カンパの受付など詳細は 福島~山口いのちの会のブログをご覧ください。
http://ameblo.jp/fukushima-yamaguchi/entrylist.html