避難者交流カフェやまぐち@下松

6月17日(日)に下松市で開催した避難者交流カフェには、県東部の柳井市周南市、岩国市、光市から14名参加されました(いずれも支援者の方々でした)。

神奈川県から下関市へご一家で避難移住された横見さんが、「山口に移住して思うこと~東日本大震災福島第一原発事故とともに大きく変わった日常」という題で話されました。多数のスライドを交えて、東日本大震災の震災被害、津波の被害の大きさ、震災当日の首都圏の混乱がどれほど大きなものだったか、続く原発事故と東京をはじめとする東日本の放射能汚染、ご家族や職場の同僚に現れた体の異変、学校の対応、避難を決意されたまでのいきさつのほか、「原発事故避難者が求めるものは 家族の被ばくのない場所で暮らすこと、汚染地の人々が被ばくしないこと」と避難移住の思いも語られました。

その後、5月末に二年ぶりに訪れた私の避難元の葛尾村の現状や県民健康調査のことなどを話しました。葛尾村は2年前に避難指示解除になりましたが、我が家の室内は空間線量で0.25μシーベルトでした。除染は家屋から20m以内なので裏の雑木林では0.5μシーベルト、村道からの進入路付近は0.77μシーベルトもありました。帰村して311以前のような暮らしは到底無理です。

ほとんどの方が避難当事者の体験を聞くのは初めてということで、その後の質疑応答でも質問が相次ぎました。「避難者」の定義もないままに、国や地域からの支援がほとんどないままに、原発避難という長い旅に放り出されてしまったという私の話に驚かれていました。原発避難の実態を自分が住む地域でも知ってもらいたいという声もいただきましたので、今後は他の地域でも伝えていきたいと思いました。(浅野)

 ★この事業は赤い羽根共同募金助成金を活用しています。

 

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