「避難の権利」を求める全国避難移住者の会

10月29日に開催された「避難の権利」を求める全国避難者の会の模様がYOU TUBEにアップされています。

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 「つながろう!はじめの一歩~たしかめあおう足跡、そして未来へ~」と題された設立総会。福島市から札幌に避難している中手聖一さんと福島市から京都の避難している宇野朗子さんが共同代表に選ばれた。宇野さんは、「「避難の権利」とは、原発事故による放射能汚染をこうむった地域の人々が被曝による被害を避けるために、避難を選択することができ、実質的な支援が存在するための権利」であるだけでなく、「現在も汚染のある地域で暮らす人々が保養や医療支援が存在し、避難するか、そこにとどまるかを自己決定できるための大切な権利だと思う」と延べ、避難の権利を保障させるために動いていきたいと呼びかけた。この後、リレートークでは、福島から札幌市に自主避難した高校教師の宍戸俊則さんをはじめ、東京都から石川県小松市に避難した奈良井伸子さん。大熊町から大熊町から新潟に避難した大賀あや子などがスピーチし、原発事故による避難者の人数さえも把握しようとしない政府に対し批判した。
 
また、いわき市から埼玉県へ母子避難した河井かおりさんは、夫と離婚後、体調を崩して生活が困窮し、生活保護を受給するようになった厳しい現実を吐露。1年半後に迫る自主避難者の住宅支援打ち切りに対し、憤りをあらわにした。郡山市から大阪市へ自主避難し、大阪で東電に対する損害賠償裁判で原告団長を務める森松明希子さんも、憲法上の権利が奪われている現実について、政府の政策を厳しく批判した。
                    ( Our Planet TV より引用 )

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最後に鈴木きぬえさんが「私には夢がある」と題した自作の詩を読みあげられました。

「私には夢がある 鈴木きぬえ

私には夢がある
テーブルの真ん中には愛の花を活けて
国や県の人たちと膝を交えて
これからの福島を、これからの日本を語り合う夢がある

私には夢がある
廃炉に携わるその人たちは、もっとも尊敬され
十分な報酬と休息が与えられ
人権に基づいた健康といのちが大切にされる

私には夢がある
際限なく降り注ぐ放射能という悪があろうとも
私たちはこつこつと生き抜いていく
決して侮らず その生き場所を確保して
十分に吟味された食べ物と空間の中で 必ず勝利を手にする

私には夢がある
福島を守り抜いた子どもたちと避難をした希望の子どもたちが種をまき
新しい福島をつくっていく夢がある

未来の子どもたちは幸せの中で収穫しわかちあい 足ることを知るとき
それがたとえ100年先、200年先であろうとも
私は風にのって そこに立ち会うだろう

私には夢がある
100年前に原発を止めてくれたから
今 私たちはとても幸せに生きています
エネルギーはすべて自然の原理によって与えられ
長い年月がかかりましたが 廃炉への道筋も見えてきました

私たちの今の幸せは
皆さんがあきらめず、闘い、抗い、正してくれた贈り物です
私たちのふるさとは緑豊かで
その川に魚が戻り 本当の空になりました
この美しいふるさとに
あれから七代先の子どもが生まれようとしています

私には夢がある
失ってはじめて手にする夢がある 悲しくもある  
しかし絶望の中で生まれた希望でもある
弱虫な私ではあるけれど 決して一人ではない
とても大切な とてもすてきな夢がある」